訪問看護ステーションひのき 全体研修Vol.3

〜訪問看護ステーションのリスクマネジメント〜
2021年11月9日に開催したひのき全体研修第3回目は、
医療の安全、医療事故の対策についてです。
訪問看護の場では、十分な設備がない中で事故等に
対応しなければならないシーンも多くあります。
施設や病院とはまた違ったリスクマネジメントについてお話していただきました。
研修内容
リスクマネジメントとは?
看護におけるリスクマネジメント(危機管理)とは
将来起こりうるリスクを想定しておくこと。
また、そのリスクに対しての損害を最小限に抑えるための
対策方法を事前に考え、スタッフ全体で共有しておくことが大事です。
訪問看護における事故発生の特性
- 看護サービス提供の場が居宅等
- 訪問看護師による単独訪問が多い
- チームとして稼働、他職種と連携することが多い
- 時間の制約によるインシデント分析不足
- 教育体制
実際ひのきで起こりうる事故について考えてみました。
みんなで現場での事故や対策について考える、
こういった時間を中々取れなかったので意識の統一をするためにも
非常に貴重な時間になりました!
リスクマネジメントの運用
事故が発生した時の運用サイクルについて。
事故発生
↓
危険因子の評価を行う
↓
事故案件の集計する(分析)
↓
リスクの把握をする
↓
今後の対応、予防するための具体的な計画を立てる
↓
計画で終わらず実行に移す
事故の報告書についても、スタッフが記載するのに負担が多い記述式ではなく、
ある程度要点を絞ったチェック式を取り入れ、
大事なことが漏れない形式のものにしましょう。
訪問看護における事故対策の基本
事故対策の基本についてお話いただきましたが
1つ1つは理解していても、いざ日常の業務をこなしていると
忙しくて報告が抜けてしまったり、運用としてまわせなかったりしがちですよね。
業務前に運用と対策の基本を頻繁に復習するなど
普段から運用を定着させることが事故を防ぐ第一歩になるのではないかと思います。
何より大事な「ホウ・レン・ソウ」
報告・連絡・相談は一番の基本です。
指示・命令系統と、誰に何をホウレンソウすべきなのかを明確にしておきましょう。
実際のインシデントを元に問題点を考える時間も設けていただきました。
いざという時すぐ対応できるよう、実際の場面にあてはめて考えて見ることも大切ですね。