訪問看護ステーションひのき 全体研修Vol.2

〜高齢者施設や在宅における感染症予防と対策〜

2021年10月12日に開催したひのき全体研修第2回目は、

感染症について、感染症の対策方法についてです。

新型コロナウイルス(COVID‑19)への対応方法についても説明しています。

今すぐ業務に役立つ情報が詰まった第2回研修の概略をレポートします。

感染症に対して正しい知識を持つこと

感染症の対策を行うには、まず感染症の種類や感染経路について

理解を深めておくことが大切です。

施設や訪問の際に、人にうつさない、うつらないために、

それぞれが正しい対策を行えるよう、今回の研修を開催しました。

研修内容

今回は

・感染症の成り立ちについて理解する。

・感染症の対策方法について理解する。

・新型コロナウイルス(COVID‑19)についての知識や対策方法を知る。

の3本立てでご説明いただきました。

<感染症の成り立ちについて理解する>

そもそも「感染症」と一言で言っても、
ウイルスだけでなく細菌や真菌など様々な種類のものがあります。
基本に立ち返って説明していただきました。

・感染症とは病原体が体に侵入して何かしらの症状が出る病気のことを言う。

・体への侵入経路は主に①飛沫感染、
 ①飛沫感染、②接触感染、③空気感染に分けられる。

・飛沫感染は咳、くしゃみ、会話などで感染する。

・接触感染は手指、食品、機器を介して伝播する。

・空気感染は空中に浮遊して空気の流れにより飛散する。

<感染症の対策方法について理解する>

感染症対策として、大きな柱となるのは以下の3つです。

・病原体の原因に近づかないこと。

・感染症にかからないために免疫力を上げる。

・感染経路の遮断。

・病原体を持ち込まない、持ち出さない、拡げないこと。

業務中に使用したマスクや手袋の処理方法など、
気をつけるべき対策方法についても細かく説明していただきました。

<新型コロナウイルス(COVID‑19)についての知識や対策方法を知る。>

ウイルスによっても特徴や現れる症状などは様々です。
新型コロナウイルス(COVID‑19)の潜伏期間や
症状の出方などをお話いただきました。

・潜伏期間5〜6日間程度(最大14日)

・新型コロナウイルスに感染した際にでる症状として、
風邪症状や37.5度以上の熱が4日間以上継続、
強いだるさや息苦しさがあげられる。

・新型コロナウイルスは下気道の症状が起こりやすい。

・感染者全体としては、無症状もしくは軽症の人が
ほとんどで既に回復している人も数多くいる。

職場で「いつも会ってる相手だから大丈夫」と
油断せず、対面の会話を控えたり、お菓子は個別包装のものにしたり、
対策を徹底するようにしましょう。

今できることを1つずつ

気が緩みがちな時期だからこそ、1人ひとりが今できる最大限の感染対策を
しっかり行うことが大事です。
新型コロナウイルスだけではなく、様々な種類のウイルスや細菌などの
特徴や感染経路を知り、自分自身と利用者様を守りましょう。